月経前症候群(PMS)
女性であっても知識がない人も多いようなので、今回生理前の不調のお話をしたいと思います。
生理の3日から10日位前から体調不良や精神的な症状等の様々な症状がおこり、生理が始まるとそれが消えてしまうという経験を持っている女性は多いですが、それを月経前症候群といい、通称PMSといいます。
これは排卵後から生理にかけて、ホルモンバランスが大きく崩れることが要因とされています。
排卵と生理は女性ホルモンであるプロゲステロンとエストロゲンの分泌の大きな変動によって引き起こされ、このようにホルモンバランが崩れる時期は体調に異変が起きやすいわけです。
人によって個人差が大きく、症状がほとんどない人から日常生活が送れないほど酷い症状の人もいて、女性の7,8割はある程度の症状に悩まされています。
まぁこれは女性の宿命ですね、、。
ちなみに思春期や更年期時もホルモンのバランスが崩れるので、イライラしたり反抗的になったり、自分をコントロールしにくくなったりしますが、それも似たような原理です。
そういう時に変な態度や行動をとってしまったり、イライラをぶつけたりしますが、それは自身の感情の問題というよりも、ある意味ホルモンが悪いわけです^^;
それと女性ホルモンは一生のうちにティースプーン一杯分しか分泌されないそうです。
なので日々の女性ホルモンの分泌なんて超微量でしょうし、それで女性の気分が大きく左右されてしまうのですからホルモンのバランスって微妙なものなんだとわかります。
精神疾患もホルモンの分泌の問題ですからね。
でも同じ生理でも些細な分泌の差で大きく個人差が出たりするのは酷ですよね。
感受性も関係しているでしょうし、神経が過敏な人も人より反応するでしょうし、自分ではコントロールができない辛さというのは本当に耐えがたいでしょうね。
ちなみにここでお話ししているPMSは”生理痛”とは別のお話です。
生理痛が酷い場合は月経困難症といい、その原因は子宮内膜症や子宮筋腫、その他にもいろいろな要因があるのでそれはそれで大変辛いはずなので婦人科への受診をお勧めします。
とにかく薬を処方してもらって少しでも症状が軽減できれば生き辛さも改善するかもしれません、とにかく気分を下げ続けてはよくありませんからね。
話を戻します。
今回は排卵後以降に不快な症状が起こり、生理が始まるとともに消失する症状についてのお話です。
PMSの症状は様々ありますが、代表的なものは気分の落ち込みとイライラ、肌荒れや目の下のクマ等、とにかくその期間だけに出る症状は様々であり、いろいろな症状の集まりということで症候群となっているんですね。
つまりその期間に症状が出ればそれがPMSなのですが、女性は我慢したり、他の子よりましだろうと勝手な判断をしたり、婦人科という場所に行きずらかったりして、結局病院に行かない人が殆どで、だからこそ診断されている数が少ないんだと思います。
受診していない人も含めて実際のPMSの女性は7,8割といわれています。
治療としてはビタミンの摂取や漢方薬等がありますが、効果は人それぞれで万人に効くということはないようです。
直接的に改善するには抗うつ薬やピルとなりますが、それには抵抗のある女性が多く、そういう事もあって病院はちょっと、、という女性が多いんでしょう。
確かに鬱病でもないのに抗うつ薬は抵抗はあるかもしれませんが、今はピルの処方が主流となっているようです。
私はそのような症状の人にはピルを提案して医療機関の受診を勧めていますが、これまでこれで改善しない人はまだいません。
改善といっても症状が少し軽減する人からかなり改善する人まで様々なのと、人数的には10人前後なので統計ということまでは言えませんけどね^^;
また、その中でもさらにひどい症状であり、学校や会社を休むくらいで、日常生活に支障があるようなケースは、月経前不快気分障害といい、通称PMDDといいます。
PMDDは2013年5月、アメリカ精神医学会の精神疾患の分類と診断の手引き改訂版5版(DSM-5)でうつ病の一つとして診断基準を定めました。
それくらい辛い病気であり、特に日本人はそのくらい辛くても耐えて生活しているという人は多くいると思います。
また、ピルに関しては日本ではあまり受け入れられていませんし、まだまだ拒否反応を示す人は多いようですが、海外では当たり前のように使用されていますし、ピルの軽微な副作用は症状改善を考えたら大したことではないと思います。
海外では生理は身体の負担とされていて、それを軽減させたり長期に無くしたほうが良いという考え方もあります。
また、重要な副作用に関しても血液検査をしてクリアになれば問題はほとんどなく、安心安全な薬といえると思います。
不正出血やその他の副作用も何種類もあるピルを違うものに変えることによって改善したりもしますし、副作用は薬であれば全てにあるので副作用の確率を見たり他の薬と比べてみると受け入れやすいかもしれません。
それとこれは日本の医師や薬剤師も知らない人が多いようですが、PMSやPMDDでのうつ症状に効くとされるピルもあるんですね。
なんで知らない人もいるのかというと、それは日本では適応になっていないからです。
アメリカではそのピルはPMDDのうつ症状に適応になっていて、しっかりとした臨床試験によるエビデンス(根拠がしっかりと証明されている)があるんですね。
アメリカで臨床試験を経て適応になっているんですからそれだけで効くのは明らかですが、日本は日本独自で臨床試験をしなければならず、そこに問題があるようです。
しかし効果ある薬があるのにも関わらず日本では認知されていないのはその症状に苦しむ女性たちには酷ですよね、、。
日本の医師や薬剤師でも知らない人が多いというのは当たり前のことで、それは日本で適応として承認になっていない訳なので、学校で習うこともないし、厚生労働省が認めていないものを覚える必要性はないので当然です。
ただ海外の薬を参考にする医師もいたり、ピルについて海外の文献を調べたりする人たちは普通に知っていることだと思います。
薬ってこういうことは普通にあって、例えば日本では普通に処方されている睡眠薬がアメリカでは禁止薬物として指定されており、日本で処方されているからといってアメリカに持ち込むことはできませんし、所持していたら逮捕されてしまいます。
他にも日本で適応になっていなくても国際的に適応となっている薬もあって、そこは知識のある医師が臨機応変に対応しているようです。
ちょっとお仕置き外のことで話も長くなってしまいましたが、PMSっていうのはとてもつらい病気です。
我慢せず、月に2200円前後の薬を飲むだけで症状が楽になると思えば試してみる価値はあるはずです。
1ヵ月の半分くらいは気分が不安定なんて人もいて、これは本当に深刻な問題で、生き辛さにも関係してきます。
子宮内膜症や様々な婦人系の症状の治療薬にも用いられているので一度医療機関に相談してみてはどうでしょうか。
なお、一部のピルの値段は病院によって違うので、値段を調べてから行くといいでしょう。
だいたい1シート2200円前後であれば妥当だと思います。
都内であればお勧めの病院を紹介することもできますので、そういう場合は相談にのります。
ちなみにですが、PMSやPMDDに加え、生理前にお仕置き欲がヤバい、性欲がヤバすぎるくらい上がってしまう、というような方、そういう人にも効果がでるようです。
要はホルモンのバランスを一定にすることで症状が和らぐのでそういったどうしようもない欲求も多少和らぐということです。
それでも悪い子してしまったらお仕置きです。
お仕置き欲求がなくても反省する心は持ち続けないといけません、欲がなくても悪い子したら罰は受けましょうね^^
こういったあまり人に聞けない女性ならではの病気や悩み、欲求など、PMSに限らず全般的に相談に乗れますので、その時はお気軽にお話しください。
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