生き辛さを感じている人
それは人に言えないからこそ周知されておらず、周知されていないから言いずらい、そんな悪循環が関係していることもあるでしょう。
その要因は様々ですが、それがずっと継続しているような人はとても辛いものです。
人より過敏に反応してしまう人は、辛いことがあれば人の数倍落ち込んだり、周りにイライラしている人がいれば我慢できないくらい嫌な思いをしてしまったり、相手の負の感情を些細なところから察知してしまうなど、人よりストレスを抱えやすいんですね。
周りの人に相談しても「気にしすぎ」と一蹴されてしまうので、自分が本当に辛いということを言えなかったり、自分が悪いんだと思い込んだりします。
朝が苦手でどうしても起きられないというレベルの人は、周りからはだらしないと言われ、起きる努力をしていないと思われてしまうので、「起きるのが本当に辛い」と訴えても、みんな頑張っているんだからと頭ごなしに叱られたり、相手にされなかったりという辛さを抱えているものです。
空気を読めない人、相手が傷つくことを悪気なしについ言ってしまう人、努力しても時間を守れない人、忘れ物や落し物が多い人、すぐにキャパオーバーになり同時に複数のことをできない人等は、人より努力してもなかなかうまくいかないので、人から否定され続けて自分をも否定し、とても生き辛い思いをしているものです。
周りからは普通の事なんだから普通にできて当然だとしてなかなか頑張っていることを理解してもらえません。
そして注意されても直すことが難しく、結果孤立したり、いじめられたりすることもあるでしょう。
思春期あたりから鬱まではいかなくても、なにやら気分がすぐれない、落ち込みが絶えず持続しているような人は、絶えず消えていなくなりたいと思ったり時には死んでしまいたいと思うこともあり、何年もに渡り軽いうつ状態でという人もいます。
鬱まで酷くないのでそんな自分は人より努力が足りないからだと自分を責めてしまい、誰かに相談することもなかなかできません。
周りにはプラス思考で考えよう、過去にとらわれないで前だけを見て行こうと言われますが、頭ではわかっていてもどうしても気持ちをコントロールできない辛さというものを抱えています。
また、排卵から生理が始まるくらいまでの期間に猛烈に落ち込みが激しくなったり、イライラしたり、変な事をしたくなったりという現象に苦しむ人もいます。
でも女性はみな生理を抱えているので我慢が足りないと思われてしまったり、どうにか乗り切るしかないと自分に言い聞かせて頑張るのですがみんながみんな同じ症状ではないのですが、それは症状が重い人にしかわかりません。
とてもとても辛い1,2週間を過ごす人は他の人は我慢できているという後ろめたさで相談できず、毎月のように苦しんでいる人もいます。
これらは異なった症状ですが、一つだけ当てはまるという人もいれば、全て当てはまるという人もいるはずです。
ここで問題なのはこれらの症状はとても辛く苦しいものなのに、普通の人はそれが理解できず、気にしすぎだとか大げさとか、努力が足りないとか、根性がないという言葉で片づけてしまうことです。
こういうことはあまり知られてはいないのですが、努力しても我慢してもそれができなかったり、我慢しきれないという人はいて、そういう人を受け入れる世の中ではないから生き辛く感じている人はたくさんいるんですね。
そういう人たちは人の2倍3倍頑張ってやっとみんなと同じようにできることもありますが、それを日々気を抜かないでやるわけですからそれはそれはストレスが半端なくかかり、とても疲れることなんですね。
みんなから孤立したくない、出来ない奴だと思われたくない、変な奴だと思われたくない、そういう一心で人の何倍も努力しているものです。
それを普通と同じようにできないからといって、不機嫌になって怒ったり、いじめたり、人格否定をしたりということが今の日本で起こっているからそういう人たちは辛い立場なんです。
まずは、真面目に努力してもできない人もいることを認知すべきで、そこは学校で教えないと周知されないことでしょう。
そして本人の話を疑わないで信用することです、本気でやる気のない人はわかりますし、そうでないのならそういったことが苦手だということを認識すべきだと思います。
私はそういった症状についてある程度の知識はあるので、そういう気質がありそうであれば受診することや参考になる本を勧めたり、薬の効能のお話ししたり、カウンセリング的にお話をしたりしていますが、本当に今までそれを理解してくれる人に出会ってないんだなぁと実感することが多いです。
病気や障害じゃない気質の人でも、心理的な部分をお話しするだけでもこれまでのことを整理出来たりスッキリしたりして、心が軽くなることもあるので、そういう悩みを抱えている方はお話を聞きます。
私はお会いするときは幼少期からのことをカウンセリングで聞いていくので、その途中に気になる点があったらそういったアドバイスはしています。
とにかくそういう自分の気質で、努力では片づけられないような人はちゃんと理解されないといけません。
間違っていることであればそれは理解されないでしょうが、そうではなく自身が頑張っているのならばそれは間違いではないんです。
以前「頑張り度の基準」という記事を書きましたが、人はどれだけ頑張っているかで評価すべきと私個人では思っています。
私たちの中には普通を超えた処理能力を持った人はいて、例は難しいですが、例えば日本人の殆んどの人が東大生くらいの知能を持っているとすれば今の普通の人たちはいくら頑張ってもできないので否定されるでしょう、それは普通の基準が東大生レベルであり、そのレベルのことがこなせなければ努力不足と判断されてしまうからです。
オリンピックに出るような身体能力を持っている人が普通だとしたら、今の普通の人たちは頑張っても身体能力はそこまであがらないのでそれも否定の対象でしょうね。
そういう立場になったらその気持ちがわかるのですが、そういう環境にないから頑張っている人たちを傷つけてしまうんです。
なにも努力しないで何でもできる人は凄いとは思いますが、その人以上に努力して頑張っている人の方を私は尊敬しますし、評価をします。
なので生き辛さを抱えている人は応援してくなりますし、その上で頑張ろうとしている人は好きです。
この世の中自体がそう思うようになっていけばと思いますし、人の資質を大事にすることを念頭におかねばと最近特に思います。
その中には精神疾患や何かしらの障害などもありますが、そうではなく、性格であったりその人の資質であったり、養育環境の影響であったりと様々です。
何も悪くないのに、または怠けていたからというわけではないのに、不利益な扱いを受けることは辛いでしょう。
そういうことで生き辛さを感じている人は少しお話しに来てみてください。
現実をみた厳しい話もすることはありますが、それでも少しは心が軽くなるかもしれません。
上記で書きましたが、生理前の落ち込みやイライラ、そういう症状を持っている女性は多いのですが、それをどう対処していいのかわからない女性が多いことに驚いています。
女性なのにそういった知識に乏しいんだと最近特に感じたので次回はそこら辺のお話をしていきたいと思います。
まぁこれも学校では教えられないことなのでわからないんでしょうけどね。(今の教育はわかりませんが)
なんかお仕置きと関係ないお話になってしまいますが、そういったメンタルのケアもお仕置きには必要な事ですからね^^
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